2009年3月9日月曜日

シルク・ドゥ・ソレイユのコルテオを観て。





こないだシルクドソレイユのコルテオを見てきた。


最高です。

ほんと、最高です。


サーカスを見るのは初だし、舞台もほとんど見た事がなかったのですが、
ここまで衝撃を受けるとは思っていなかった。

もうね、世界が違うんですよ。
理解が出来ないのではなく、追いつかない。

非日常、非現実、非人間的。


会場はそこまで大きくなく、真ん中に舞台があり、その中で3次元を目一杯使って繰り広げられる世界。


なんかね、一人一人の完成度が高すぎるのです。
足の先から指の先まで鍛え抜かれている感じ。

なによりミスがほとんど無い。

空中で足の甲だけでぶら下がったり、紐に片手だけで捕まり回転し出したり、
ミスったら大惨事、って時にも、なんとも言えない安心感を与えられる。

それほどに完成度が高い。



そして、音楽がとても良い。


僕がびっくりしたのは、音楽が臨場感があって素敵だなーって思ってたら、
脇でライブで演奏してるんですね。
ドラムとか超かっこいいんよ。




あと、身長がとても小さい演技者が2人いて、
彼らが演技すると、自然と手にチカラが入ってしまう。

彼ら、確か成長が止まってしまう病気なんですよね。
通常の人より、体力もとても少ないと聞いた事がある。

そんな彼らが二人で力強い演技をする時、儚さの中にある限りある力強さを感じ、ちょっと震えてしまいました。




あと、観客の目線の持って行き方が上手いね。

右下で演技が終わると、ライトが左上に移動し、そこで新たな演技が始まる。
その間に前の演技の道具は片付けられ、新たなセットが用意される。

一連が完璧な流れなんです。




また、今回一番印象に残ったのが、「黒子」です。


二人の男女が空中で舞いながら素敵な演技を披露する演目があったのですが、
その最中、下の舞台に天使の衣装を纏った一人の美しい女性がいるのです。

彼女は音楽に合わせて舞ったり、宙を舞う演技者と一緒に横たわったりしているのです。

すると、男性演技者が下に降りてきた時に、彼女が寄り添い、二人で絡み合う演技をするのですが、
その時に、とてもさりげなく次のシーンで仕様するグリップを手渡したのです。

そう、彼女は演技者であると同時に黒子であったのです。


ちょっとした事なんですけど、そういった部分に、シルクドソレイユのクオリティの高さを実感させられました。